
【書誌情報】
◆☆【書籍タイトル】☆◆ |
純白令嬢の諜報員 |
◆☆【レーベル】☆◆ |
ファンタジア文庫(KADOKAWA) |
◆☆【著者】☆◆ |
桜生懐 |
◆☆【イラスト】☆◆ |
ファルまろ |
◆☆【既刊数】☆◆ |
1巻(2022年2月現在) |
◆☆【ジャンル】☆◆ |
暗躍ファンタジー |
【注目ポイント】
物語の悲劇を覆すのは、最高峰の諜報員の暗躍!?
突然ですが、皆さんは自分の大好きな作品の結末はどういったものになってほしいと思いますでしょうか?
よほどのことがない限りは、みなさん幸せなハッピーエンドを迎えてほしいと思うはずです。
本作の主人公、某国最高峰の諜報員であるラプターという青年もその一人。
『薄幸のロザリンド』という小説作品を、そのヒロインである令嬢ロザリンドを心酔するほどに深く愛していた彼は、ある日ようやく長く待ちに待って迎えた物語の最終巻で、その悲惨な最悪すぎる結末に絶望し、一時の油断から完璧であった彼は命を落とすことになります。
そして、死した彼が再び目を覚ますとそこは、自身が深く愛していた『薄幸のロザリンド』の世界だったのです。
こうして彼は、報われなかったヒロインたちを幸せにするため、自らの諜報員としての技術を、深くまで愛して知り尽くした作品の設定や情報を駆使し、暗躍していく……といった作品です!
本作の面白いポイントとしては、主人公ラプターの暗躍していく様もそうですが、やはり一番に挙げられるのは、主人公に対して感情移入がしやすいという点でしょう。
誰だって、大好きな作品のキャラたちには幸せになってもらいたいと思うはずです。
そんな誰しもが思うことを背中に乗せて行動し、物語の結末に抗おうとするラプターの姿というものは、読んでいてとても応援したくなりますし、完璧でありながらも時に大好きなロザリンドに心酔してしまう彼の二面性というものはとても親近感が湧くことでしょう。
そう、私たちもまた、ラプターのような読書好きな人間だからです。
だからこそ本作は、面白い。そう思えると私は思います。
第34回ファンタジア大賞金賞受賞作に相応しい、とても面白い作品だと思いましたので、ぜひ興味が出た方はご一読いただけたら嬉しいです!
それではまた次回のラノベ紹介にて!!
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