【ラノベ紹介】六人の赤ずきんは今夜食べられる

【書誌情報】

タイトル六人の赤ずきんは今夜食べられる
レーベルガガガ文庫
著者氷桃甘雪
イラストシソ
ISBN9784094517354
発売日2018年5月18日
ページ数328p
ジャンルパニックホラー・ミステリー

【あらすじ】

 生き残れるか!?戦慄のパニックミステリー

 名声のために罪を犯した過去を恥じ、いまは猟師として各地を旅する「私」。ある日、迷いこんだ村の村長から奇妙な警告を受ける。
『森には、秘薬を作れる「赤ずきん」と呼ばれる少女たちが住んでいる。赤い月の夜、彼女らはオオカミの化け物に喰い殺されるが、決して救おうとしてはならない』と。
 だが、出会った「赤ずきん」のひとりに、かつて見殺しにしてしまった少女の面影を見た「私」は、警告を無視して彼女たちを護りぬくことを決意する。
 「私」の策は、森の外れの「塔」に、六人の「赤ずきん」とともに朝まで籠城すること。だが、その途中で「私」たちは化け物から思わぬ襲撃を受ける。そうして、「私」は知ることになる。「赤ずきん」のなかに、裏切り者がいることを――。
 息詰まる攻防の果てに、「私」は少女たちを護りきれるのか? 第12回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞。戦慄のパニックミステリー!

版元ドットコムより引用

【おすすめポイント】

1.息つく暇も与えてくれない、先の読めないパニックホラー作品

 本作は、みなさんご存知だと思います、グリム童話『赤ずきん』をモチーフとした『パニックホラー』作品となっています。

 『パニックホラー』の名の通り、可愛らしいキャラクターが描かれた表紙とは裏腹に、非常にホラー・衝撃的要素の強い作品となっています。

 物語の舞台は、とある村。

 その村に立ち寄った主人公であり、とある事情を抱えて旅をする猟師の『私』は、六人の可愛らしい赤ずきんの少女たちと出会います。

 彼女たちは、ただの少女ではなく、ある特技がありました。

 それは特殊な力を持った薬・『秘薬』を作れるということです。

 

 ですが、村長が次に口にした衝撃の言葉は、

赤ずきんたちは今夜、年に一度の赤い月の夜に現れる巨大なオオカミ『ジェヴォーダンの獣』によって食い殺されてしまう

 という事実。

 

 彼女たち赤ずきんを、かつて救えなかった少女と照らし合わせた猟師は、六人の赤ずきんの生き残りを救うべく、森にあるとある塔の中で一晩籠城戦をすることに……といった流れです。

 

 登場してくるキャラクターは、非常にメルヘンチックで可愛らしいのですが、それとは裏腹に残酷な運命を辿ろうとしているという、いわゆる『ダークメルヘン』要素を兼ね備えているのが本作です。

 気を抜いていると、すぐびっくりするような衝撃展開が待ち受けていたり、ページを開いたら……なんてことが普通にある作品なので、終始息をすることもできないような怒涛の展開が待ち受けています。

 果たして、猟師である主人公は、彼女たち六人の赤ずきんをオオカミから守ることができるのでしょうか?

 ぜひ、続きが気になる方は本作を読んでみてください!!

2.それぞれ異能力を保有する、六人の赤ずきん

 六人の赤ずきんには、それぞれ『秘薬』と呼ばれる特殊な力をもつ薬を作れる特技があると説明しましたが、これが本作において重要なキーとなります。

 例えば、『あらゆるものの匂いを消してくれる薬』や『物を透過させる薬』『自然発火する薬』などなど様々な力があります。

 オオカミから逃げるため、戦うために力を使い逃げ惑っていく様子は、常に息を呑む展開の連続であり、同時に『異能力アクション』といえば少し違うかもしれませんが、ちょっとしたアクション要素も本作には含まれます。

 どの赤ずきんの力をどう使い、どうやって強大な敵に立ち向かっていくのか。

 ハラハラとした展開の連続に、作品に見入ってしまうこと間違いなしです!!

3.裏切り者は誰か。ミステリー要素にも要注目

 さらに本作を面白くしている点として挙げられるのは、六人の赤ずきんの中に一人『裏切り者』が混じっているという点です。

 彼女たちの居場所をオオカミに知らせたり、逃げ惑う邪魔をしたりと、主人公たちを各所で妨害してきます。

 これが加わることにより、『パニックホラー』であり、なおかつ裏切り者を探る『ミステリー・謎解き』要素の含まれた作品に仕上がっています。

 ホラーゲームのようなテイストでも楽しめる作品となっていますので、そういった作品が好きな方にも非常にオススメできる作品となっています!

 多少、衝撃的要素も含まれますが、それでも続きが気になってしまう——!

 そんな魅力的な作品が本作です!

 

 個人的には最近読んだ作品の中で、一二を争うくらい好みな作品でした!

【好みが分かれるポイント】

 

 

 特になし。

 

 

【個人的作品評価】

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