【ラノベ紹介】僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語

【書誌情報】

タイトル僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語
レーベル電撃文庫
著者松山剛
イラストファルまろ
ISBN9784049138689
発売日2021年6月10日
ページ数280p
ジャンルダークファンタジー

【あらすじ】

 かつて魔術師が隆盛を誇り、その後、「反魔素材」の発明で、大きく衰退を見せた世界。残った数少ない「魔術師」である少女・オットーは、旅のさなかにある一人の剣士と出会う。
 その者、「光なき」眼帯の女性剣士。
 名を『ジークフリーデ・クリューガー』。
 両目とも見えぬはずが、一瞬で野盗の群れをなぎ倒すその力に、「新種の魔術」の片鱗を見たオットーは、その力を研究したいという一心で彼女を追う。それが、身も心も《沼》に落とすことになると知らずに……。
 混乱の時代に出会った少女二人の、数奇な運命を描く。

版元ドットコムより引用

【おすすめポイント】

1.盲目の少女騎士と魔術師の少女のダークファンタジー

 本作の舞台となるのは、かつて魔術師が絶世を極めていたが、魔術を無効化する素材が開発されたことにより衰退し、剣がこの世を統べる時代。

 今では数少なくなった魔術師の少女である・オットーは、師匠の夢を叶えるため旅をしているところで、一人の盲目の騎士と出会います。

 彼女の名前は、ジークフリーデ・クリューガー

 本作は、そんな二人の出会いから始まるダークファンタジー作品となっています。

 ダークという言葉の通り、本作は『希望』に満ち溢れたファンタジー作品ではなく、残虐非道な女王により大きく変わってしまった一国を舞台としています。

 かつて国に仕える騎士であったジークフリーデは、現在反逆者として追われる存在に。

 なぜ彼女は国の反逆者となったのか、そして、どうしてここまで大きく国は変革を遂げてしまったのか。

 こういった謎が大きく隠された作品となっています。

 ダークファンタジーな世界観が好きな方には非常におすすめできる作品となっています。

2.僕っ子魔術師・盲目騎士と、属性もりもり

 これは、完全に趣味というか、キャラクターの魅力に関することなのですが、好きな人は好きなキャラクターが多く本作には出てきます。

 僕っ子魔術師の少女や、盲目で最強な少女騎士などの魅力的キャラクターを、ファルまろ先生の描く美麗なイラストが本作をさらに彩っています。

 さらには、メインである登場人物が少女であることや、過熱する物語のちょっとした最中に描かれる、二人のちょっとしたひとときは、重くなりがちなダークファンタジーな世界観を多少ですが軽減させてくれる箸休めとなることでしょう。

 表紙に惹かれて購入した方にも、購入して損することはない作品になっていることは間違い無いかと思います。

【好みが分かれるポイント】

過激描写が若干含まれるため注意

 そのままですが、本作のジャンルとしてはダークファンタジーに該当するため、過激描写や胸糞展開が結構含まれます。

 こういった描写が苦手な方には、合わない可能性があります。

 剣と魔法の『希望』に満ち溢れたファンタジー作品ではないので、そこだけはご注意を。

1巻はまだまだ物語の序章(未完)

 本作ですが、単刀直入にいうと、1冊で完結しない作品です。

 謎が多く残されたまま、1巻にあたる第一部は終わります。

 2巻以降、第二部の話があってこその本作になりますので、1冊である程度の完結した作品を求める方には好みが分かれるかもしれません。

 1巻は、物語の世界観を知る上での序章にあたる1冊となっていますので、2巻以降も購入するといった心持ちで購入を検討するのがいいかもしれません。

 

ですが、1巻が売れないと2巻以降も発売されるかが分からなくなってしまうというわけで……。

 

 1巻も、物語としては完結していないものの2巻以降の展開が非常に気になる物語の引きとなっていますので、ぜひ迷っている方も作品の今後を応援するという意味で購入を検討してみてください。

 『雨の日のアイリス』や『君死にたもう流星群』などの作品を手掛けてきた松山先生の描く、ダークな中に光る『優しさ』が特徴的な世界観にも要注目な作品ですよ!

【個人的作品評価】

※今回の評価は1巻時点での評価です。おそらく2巻以降でもう少し評価が変わってくるかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました