【ラノベ紹介】キミの青春、私のキスはいらないの?

【書誌情報】

タイトルキミの青春、私のキスはいらないの?
レーベル電撃文庫
著者うさぎやすぽん
イラストあまな
ISBN9784049135749
発売日2021年6月10日
ページ数328p
ジャンルラブコメ・青春もの

【あらすじ】

 完璧主義者を自負し、医師を志す俺、黒木光太郎は苦悩していた。
 完璧な人生にはキスが必要なのか……いや、恋愛もキスも俺を惑わせるものに違いない!

 そんなときに出会ったのは「誰とでもキスする女」と噂される同級生の日野小雪。ひょんなことからこいつと、「ある勝負」をすることになったんだが――

「ね、チューしたくなったら負けってのはどう?」
「ギッッ!?」
「あはは、黒木ウケる――で、しちゃう?」

 誰がキスなんか! と思いつつ。俺は目が離せなかったんだ。俺にないものを持っているはずのこいつが、なんで時折、寂しそうに笑うんだろうか。

 ――非リア、ヤリチン、陰キャ、ビッチ。
 この世には「普通じゃない」ことに苦悩する奴らがいる。
 だが――それを病気だなんて、いったい誰に決める権利があるんだ?

 全ての拗らせ者たちに処方する原点回帰の青春ラブコメ!

版元ドットコムより引用

【おすすめポイント】

1.完璧を求める主人公と無駄なことが好きな少女

 本作の主人公は、完璧であることを求め続け、彼の人生の中で意味のあることだけをしてきた医者を目指す少年・黒木光太郎。そんな彼の前に現れたのは、意味のないことを好む少女・日野小雪でした。

 そんな対極的な二人は、ある日とある勝負をすることになります。

 

 それは、『光太郎が無駄だと思っていることを、一つでも楽しいと思ったら負け』というもの。

 

 完璧主義であった光太郎は、小雪と関わり合う何気ない日々の中で少しずつ、自分自身がどうして完璧を追い求め続けてきたのか。どうして意味あることばかり求め続けてきたのか。どうして医者という夢を抱いているのか、悩み・苦悩します。

 彼の平坦で灰色だった曖昧な日常は、小雪との出会いによって少しずつ色づいていくのです。

 

 また、反対に、どうして小雪無駄なこと・意味のないことが好きなのか

 その隠された真実を知った光太郎は、何を思い、どう動くのか。

 そして、本作のテーマでもある『意味があること』とはどういうことなのか。

 

 人間らしくひどく不器用で、多感的。そんな淡い青春群像劇が本作の醍醐味です。

2.ラブコメであり、どこまでも青い青春小説

 本作のジャンルですが、ラブコメであり、青春ものでもあります。

 物語前半部分は比較的ラブコメ要素が強いのですが、徐々に物語は様相を変え、後半では登場人物の感情が殴り合う青春小説へと変貌を遂げます。

 いつもは何気なく絡む悪友も、気ままに付き添ってくれる幼馴染も、そして強がり続ける少女にも、皆揃って複雑な悩みや考えを持っています。

 そんな彼らの青春に立ち向かっていくどこまでも真っすぐな姿に、読者である私たちは心をうたれること間違いないことでしょう。

 それぞれ芯を持ったどこまでも好感が持てる、魅力があふれた登場人物たちにも注目してほしい一冊です。

【好みが分かれるポイント】

 

 特になし

 

【個人的作品評価】

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